次世代医療の常識を羽田から世界へ
当クリニックは国家戦略特区に指定された「羽田イノベーションシティ」にあり、藤田医科大学が企業とともに次世代医療の常識を創ることを目的とした先端医療研究センターに併設されています。研究成果を臨床研究にも活用している国内有数の先端医療施設です。
再生医療に欠かせない細胞の培養技術は、企業や研究所との連携により、広く普及しているものとは一線を画します。より効果が高い再生医療をご提供しています。
医療機器は、最新機種の「ショーケース」を体現。検査機器は体への負担が少ない高性能機器を設置し、企業と開発したリハビリ用機器も多数取り揃えています。
患者さんや産業界とともに創る「未来の医療」が、羽田にはあります。
再生医療技術
眼科再生医療
黒目を覆う「角膜」が浮腫んで白く濁る病気(水疱性角膜症)に対して、健康な角膜から培養された細胞(角膜内皮細胞)を移植し再生する治療を行なっています。また当クリニックの眼科医はiPS細胞を活用した再生医療研究で世界をリードしています。この治療を多くの方に届けるため準備を進めています。
ご自身の間葉系幹細胞(MSC)から高品質の培養技術
間葉系幹細胞(Mesenchymal Stem Cell:MSC)とは、体の組織の炎症を抑え組織を再生する力を持っている細胞です。当クリニックでは企業との連携で、ご自身の脂肪組織からMSCを抽出・培養します。ご自身の細胞のため、拒絶反応の心配もありません。当クリニックで使用するMSCは、優れた培養技術により幹細胞の特性が高く保たれ、より高い治療効果が期待できます。
臨床活用例
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整形外科領域(関節症)
再生医療は体への負担が少なく、高齢者に適した治療といえます。患者さんご本人の脂肪・軟骨・血液を使用するので副作用のリスクを低く抑え、安心して治療を受けていただくことができます。世界的にも幹細胞を半月板損傷部位に直接移植する方法はほとんど行われていません。
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生殖医療(卵巣・子宮内投与)
間葉系幹細胞とは人の体内に含まれる細胞で、組織の炎症を抑えたり、組織を再生させる力を持っています。脂肪組織などから採取可能です。自分の体から採ったものを使用するので拒絶反応は起こりにくいとされています。この細胞を卵巣や子宮に投与することで臓器を再生し、卵胞や子宮内膜の状態を改善、妊娠に繋げようというのが私たちの取り組みです。
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美容医療(肌、発毛・育毛)
PRP(多血小板血漿:たけっしょうばんけっしょう)はご自身の血液から血小板を濃縮して作製します。 濃縮された血小板には活性の高い成長因子が多く含まれています。成長因子は、傷ついた組織の修復を促します。PRPを注入する事で、それらの成長因子が複合的に作用し、頭皮・肌の状態、組織の再生を促進します。
多血小板血漿(PRP)製作技術
多血小板血漿(Platelet-Rich Plasma:PRP)とは、怪我をした時に血液を固めて傷口を守る血小板を濃縮したものです。血小板には細胞の増殖や成長を助ける成長因子が数多く含まれます。一般的なPRPは血液の5〜10倍の成長因子が含まれていますが、当施設のPRPは約25倍の成長因子を含みます。
臨床活用例:整形外科領域(関節症)、生殖医療(卵巣・子宮内投与)、美容医療(肌、発毛・育毛)
生殖医療の技術と設備
最新の顕微授精技術
超微細なガラス管で精子を卵子に直接注入する「顕微授精」には、高性能の顕微鏡を導入。卵子や精子をより鮮明に観察でき、繊細な作業を確実に行うことができます。また、これまでの顕微操作技術や培養技術を活かし、公益財団法人実中研、ニコンソリューションズと共同で遠隔操作が可能な半自動顕微授精システムも研究・開発中です。
優れた胚培養技術
胚を培養する培養器は、培養器から取り出すことなく経時的に観察できるタイムラプス搭載培養器も備えており、胚に負担の少ない環境で発育を見守っています。
厳選した培養液で、胚盤胞の発育・着床を支える
受精卵が細胞分裂を重ね、子宮に着床できる状態まで育ったものを「胚盤胞」といいます。受精と胚盤胞に至る確率を上げるため、当クリニックでは培養液を含む培養環境を厳選。胚の状態を丁寧に管理し、着床を目指します。
最新のトレーサビリティシステム
卵・精子・受精卵の取り違えを防ぐ最新のトレーサビリティシステムを導入。お預かりした大切な卵は胚培養士が安全かつ適切に管理いたします。
卵巣機能に応じたきめ細やかな対応
排卵誘発法や採卵のスケジュール、料金、麻酔方法も患者様の状態にあわせてきめ細やかに設定いたします。
リハビリテーション機器
藤田医科大学リハビリテーション講座では、企業や海外の大学との共同研究を50件以上進めてきました。先端リハビリテーションセンターではその成果が集約され、最新のリハリビテーション用医療機器が30種類ほど設置されています。ロボット工学を活用した各種訓練機器やウェアラブル端末、リハビリテーション治療と、認知機能や運動機能の向上が期待される電気刺激治療などを併用し、最新の科学的エビデンスに基づく治療法をご提供しています。
検査機器各種
医療機器メーカー各社との連携のもと、CT、MRI、PET、上部・下部内視鏡の検査機器も最新設備を整えています。
手術室3室(1室は眼科専用)
眼科、関節の治療、不妊症の精密検査や生殖医療、美容整形の日帰り手術に使用しています。MSCやPRPを移植する際の造影に使う放射線装置(Cアーム)も完備しています。